心疲労が溜まっている。
解剖の最中は飄々としているのだが,
夜になるとどっと疲れが出てくる。
意外と神経を使っているんだろうかね。
別にご遺体を見て,どうこう思ったりはしないが,
↑嘘。「フライドチキンを食べたいな」って思っている。
とにかく丁寧に皮切りをしていたから,目がヤバイ。
テキスト通りに表皮と脂肪組織の間を切ってから,脂肪組織を除去する。
他のグループは,ジョキジョキやっちゃてるけど,
その100倍は丁寧にやってるし。
俺の目の見える範囲では,筋繊維の一本たりとも切らせない。
おかげで副神経の剖出に成功したけどね。
取りあえず,僧帽筋起始の切除と,広背筋起始の切除,
菱形筋の切除まで終わった。
他のグループから1回分遅れてるけどまあいいや。
気が付いたら,一人で作業をしていた時間が長かった。
6年生がもう一体のご遺体に取り掛かり,院生は指導にまわって,
しかも,院生がピンセットで自分の指を指して一回休み状態だったから,
俺一人でご遺体に覆いかぶさりながら,皮膚切除してた。
最初の1時間くらい,耳の下から肩までの皮膚をずっと剥いでたからなぁ。
やっぱ疲れたよ。
月・水・金がこれだと,いつまで気力が持つかわからんね。
誰かに優しい言葉を掛けてもらいたいものだ。
「君は,皮剥ぎの才能がある」とか言われても嬉しくないから。
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